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欠陥人間の考えたことを綴っていくよ

覚悟と決意

この記事は偏差値2の人のポエムなので読まなくていいよ。

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

私は恵まれた人間であると思った。欠陥人間なのは相変わらず変わっていないし、これからも変わることはないだろう。けど、それでも、この覚悟が出来たのは、背中を押してくれた周囲の協力あってこそだと思う。どれだけ感謝しても感謝しきれない。この恩はどうやって返したらいいのかな。

もうすぐ、生まれてから23年が経とうとしている。哺乳類霊長目ヒト科のヒトという生物は、生まれて23年も経てば、コミュニケーション能力を培い、自立して社会生活をこなす生き物のはずだ。場合によっては生まれて16年くらいで自立するものもいるだろう。でも、私には社会生活なんて出来たものではなかった。そもそも、やっと自分のことがわかってきたくらいだ。さすが欠陥人間である。幼き日の私は、23年も経てば他のヒトの大人と同じように社会に出て生活をこなすようになるだろうと当たり前に信じていたし、早くその時が来ないかと望んですらいた。けど、それが不可能なのは、きっと昔から、少しずつ気付かされてきた事だとは思う。それなのに、その時々の私には目の前にある景色しか見えていなかったようで、気付くことは出来なかった。

私は何に関しても気付くのが遅かった。周りの他のヒト科の生物を見ているだけで、自分が惨めになった。私の背中を押してくれた人たちも、話を聞くと早い段階で自分なりに考えて生き方を選択している、本当に尊敬する人ばかりだ。

大学3年生になる前だっただろうか。ようやく「このままではヤバい」と気が付いた。1年ほど、一人になってじっくり考える期間が必要だと、本気で思った。このまま何もわからずに年を重ねても、その先には後悔しかないのかもしれないと。だから、休学して、一人暮らしをして、然るべき生活をして、確かめたかった。

けど現実はそんなに甘くない。もちろん教授からも反対されたし、受験料を払えば入れるようなFラン私立大学に通っており、バイト漬けの毎日で、金銭的な余裕もなかった。それに、私が欠陥人間で、野放しにしておくわけにいかないのは両親もよく分かっていたのだろう。多分。だから、その時は仕方がないと諦めていた。

それから、2年の時間を重ねた。

じっくりではないけれど、考えることは恐らくできたと思う。ただ、卒業はできたものの、就職先を見つけることが出来なかったため、結局研究生という名目で大学に残る羽目になった。研究生なんていうのは名前だけで、内容は小学生の習い事みたいなものだった。私は毎週、大学へ行きたくないと思ったし、実際行っていない週の方が多い。こんな事になるなら最初から休学して、あの時しっかり自分を見つめ直した方が良かったんじゃないかな。教授。父さん。母さん。
でも、欠陥人間なりのコミュニケーション能力の低さと、あと一歩勇気が足りなくて上手に話せなかった責任が、自分に一番降りかかっている事なのはよく分かってる。後悔しても仕方がない。失った時間を巻き戻す……なんて、創作の世界のような都合のいいことはできない。けれど、かなり遠回りにはなったけれど、結果的に今、自分を見つめ直して、決断が下せる時が来たのは間違いない。

ようやくこの時が来たんだ。

23年もの間、私を閉じ込め、苦しめてきた檻から抜け出すチャンスが来たんだ。
全ての束縛から解かれて、この檻から抜け出そう。ヒトはいずれ死ぬのだから。
何も出来ずに檻の中で死んでいくより、1分でも、1秒でも長く、未知の世界を飛び回って死ぬんだ。
それに欠陥人間だし、ヒトとしての機能の半分近くは失っているのかもしれない。それって、もう既に死んでるようなものだ。
外で自由に生きて、自由に死ぬ。そこがどんな世界であろうと。後悔したっていつでも死ねる。

私は覚悟を決めた。私が人生でやりたかったことの、最後のひとつ。準備はほとんど整った。あとは運命に身を任せておけばいい。うまく行きますように、と……。

ありがとう。
そして、これからもどうか見守っていてください。