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欠陥人間の考えたことを綴っていくよ

彼の地で今始まる幸せを探し求め

温かいお湯で満たされた浴槽に身を浮かべるような、晴天の空の下で干した布団に身を預けているような、そんな気分に包まれている。

 

メンヘラのお医者さんで、就職が決まって東京に引っ越すことを話してきた。    

先生は半分戸惑いながらも、「おめでとう」と言ってくれた。紹介状を書いて頂くこともあり、新しい病院を一緒に探してくれた。手続きの方法なども、とても丁寧に教えてくれた。数年間お世話になったし、勇気を出して自分の色々なことを話し、相談に乗ってくれた先生と別れるのは、少し寂しい。けれど、困っていることを素直に、正直に話す方法を学んだから、次はもっと、きっと上手く出来ると信じてる。

 

新しい家を探すために、不動産会社に連絡をした。    

電話が苦手だったけれど、不思議と軽快な気持ちで番号を入力し、電話を掛けた。相手も真摯に対応してくれて、心地よかった。近いうちに候補の物件をいくつか見学し、契約しに行く予定だ。予想以上に初期費用が嵩むことになりそうで、上手く行くかどうか分からず、不安だ。けれどそれ以上に「楽しみ」という気持ちが大きくて、訪問する日が待ち遠しい。どうか神様、上手く行きますように。

 

小さな界隈だが、地元のライブイベントで演奏してきた。    

イベントでは初めて会う方も何人かいて、完全に女の子だと思われていた。「女の子だと思いました」と言われ、「可愛い女の子ですよ〜」と半分冗談で返す。次は「男の子なんですか?女の子なんですか?」と聞かれ「どっちだと思いますか?」と質問に質問で返す。「女の子だと思います、いやー女の子のほうがいいですよ!」。    

基本的に声でバレるし、相手もわかっているとは思うのだが。それでも、今の私は褒め言葉として受け取れる。    

敷居が少し高いこともあり、周りは歳上の方ばかりだ。しかし、そのジャンルのイベントは地元では数少なく、私は過去に何度か参加していたこともあり、私の地元でのアーティストとしての存在が定着し始めていた。オーガナイザーの方もとても良くしてくれていて、これからのシーンを担う若手、などと言われ、期待されていた。「こっちまで来るのが負担じゃなければ、また次回もやるので是非」と言ってくれた。東京でも頑張ってほしいとか、向こうにはこういうイベントがあるとか、どういうアーティストさんがいるとか、沢山のアドバイスを頂いた。同じイベントに参加したプロの方にも、演奏が良かったとコメントを頂いて、本当に、本当に嬉しかった。

 

イベントの打ち上げを終えて、午前3時。終電はもうとっくに過ぎている。キャリーカートで愛用の楽器を転がしながら夜の繁華街を歩き、ネットカフェまで来て、この記事を書いている。

 

 

 

「とても良かった。あなたが生きていて」。そんなコメントを頂いたのを思い出す。生きていて本当に良かったと思う。    

2018年、いろいろと苦しい年だったし、今年くらいは楽しく過ごしてもいいよね。    

 

少し遅くなったけれど、あけましておめでとう。

 

 

 

さあ、夜明けだ。    

飲みかけのドリンクバーのコーラを飲み干す。    

そして私は、また歩き始める。