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欠陥人間の考えたことを綴っていくよ

電車でスマホを落としてなくした

労働するニートをやり続けているので、最近は会社に行かずリモートで働いている。けれど、その日はたまたま用事があって会社に行っていた。

仕事を終えて、オフィスの最寄駅で帰りの電車を待つ。ホームの電光掲示板に表示されていた次の電車の時刻をちらりと見て、あと5分も待つのか……と思いながら、自宅の最寄駅のエスカレーターに一番近い乗車位置でいつものように電車を待った。引っ越してきてから約4ヶ月。家から出る機会がなかなかなかったものの、ようやく電車の乗車位置を覚えられるようになってきた。

スマホは2台持っていて、外出するときは決まって右のポケットにiPhone(スマホ1号)、左のポケットにP20Pro(スマホ2号)を入れている。ポケットのないボトムを穿いているときは、鞄やリュックサックのポケットに2つのスマホを入れている。東京の電車は基本的に満席なので、両隣に人が来るとポケットからスマホを出すのが申し訳ない気持ちになるため、座る時は右ポケットからiPhoneを出して、手に持ってから座り、スマホ2号は左ポケットに入れっぱなし、というのが自分の中での習慣だった。特にそうしようと決めたわけでも何でもなく、高校の頃からのスマホ生活で気づいたら勝手にそうなっていた。

左のポケットにスマホが入っていない事に気が付いたのは、最寄駅で電車を降りてからだった。まずは会社の机の上に置いてきたか、電車の中で鞄に入れたか、その途中で落としたかを疑った。電車の中で鞄に入れたなら、確実に鞄の上の方に入っているはずなのだが、すぐには見つからなかった。

最近はAndroidでも「端末を探す」ツールで、Googleアカウントに紐付けたスマホの位置情報を地図上に表示したり、音を鳴らしたり、デバイスをロックしたり、データを消去したりできる。私は家の中でもスマホを失くすとすぐ音を鳴らす機能で探して、だいたい枕の下とか布団の裏で音が鳴っている事が多い。

もちろん今回は家にあるはずがなかった。仕事中は会社の机の上に絶対置いていたし、忘れ物をしていないか確認してから会社を出たはずだ。落としたとしたらやはり「会社〜自宅の最寄駅」の間のとこかだ。幸いにもiPhoneは手に持ったまま電車を降りた(スマホ依存症)ことと、失くしたスマホ2号にはサブ回線の格安SIMが挿さっていたので、とりあえず「端末を探す」ツールをiPhoneで開いて位置情報を見てみる事にした。

しかし、残念ながらiPhoneの回線が今月はデータ容量上限に達して速度制限がかかっており、失くしたスマホの電池残量が残っているのは確認できたが、地図が一向に表示されず、何分待っても位置情報が確認できなかった。とりあえず家に帰ろうとスマホを持って歩いていると、徐々に地図が読み込まれていき、埼玉あたりにある事が確認できた。どうやら電車に揺られて県境を越えて行ってしまったようだ。

家に着いてすぐ、JRの落し物の問い合わせ用の電話番号に電話を掛けた。帰宅したのは23時ごろで、24時までお問い合わせを受け付けているようだったので、急いだ。少し混み合っていたようだったが、服を着替えながら2分ほど待つとオペレーターの方に繋がった。

「××線でスマホをなくしてしまいました。○○駅hh時mm分発の、確か△△行きの電車の、n号車です」と告げた。めちゃくちゃ焦っていたので自分で思い出しても引くレベルの記憶力。

電話をしながら、もう一度WiFi環境で位置情報を確認したところ、埼玉県のとある駅を示し続けていた。きっと誰かに拾われたのだろう。「今GPSで見たら◻︎◻︎駅にあるみたいです」と伝えたら、すぐその駅に確認を取ってもらえた。

確認を取ってもらっている間に、失くした端末のロック画面に連絡先とメッセージを表示するようにしておいた。

「ありました。ケースと本体が黒くてSpigen?のケースのHuaweiスマホで間違いないですね?」
「そうです!」
「ちょうど今『〇〇駅から乗って失くしました』と表示されてるスマホが見つかりましたw今おかけになっている電話番号が連絡先と表示されているので、これは間違い無いですね。確認していただく作業も不要で大丈夫との事です。明日中に取りに来られますか?」
「はい、明日は1日中暇なので行きます!」
「では整理番号が◎◎◎番です。本人確認書類で身分証明書が必要になります。明日中に取りに来られなかった場合は別の駅に移送になってしまうので、その点だけご了承お願いします」
「了解しました、お手数をおかけします」
「とんでもないです。よろしくお願いします」
そんな会話をスマホ1号くんで、15分ほどしただろうか。かくして、私のスマホ2号は無事保護された。

翌日、その駅までスマホ2号を回収しに行った。有人改札で、忘れ物の取り扱いはここで大丈夫ですか?と尋ねたら住所や氏名などを書く用紙を渡され、それに記入して本人確認書類の保険証を見せたところ、スマホ2号が改札越しに出てきて「これでお間違いないですね」という確認をされ、すんなりと終わった。

スマホ2号ほ紛失モードにしてロックしたものの、特にデータ消去などはしていなかったので、Googleアカウントに再ログインするだけで済んだ(紛失モードにするとGoogleアカウントからログアウトされ、再度ログインすると紛失モードが解除されるっぽい)。

最寄駅から往復の運賃はかかってしまったが、郵送してもらうよりも圧倒的に安い。東京の電車の安さには驚かされるばかりだ。これからの季節は日焼けしたくないし、引きこもりのメンヘラをやっているが、陽の光を浴びる事の大切さも実感できた。

今回は、

  • 乗った電車の駅、時刻、路線と行き先をかなり正確に覚えていた
  • 失くしたスマホにデータ通信ができるSIMがささっていた
  • 失くしたスマホの電池残量が残っていた
  • スマホ二台持ちで片方をなくしたが、メインで使っているスマホ1号のほうで電話をかけることができた
  • 端末を探すツールで、メッセージと自分の連絡先を表示する事で自分の持ち物だという証拠を提示できた

というのが大きな勝因になったと思う。失くしてからぴったり12時間くらいで取り返すことができた。

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折角外に出たんだしと思って、仕事に行かずに帰りに飲んだ話題の飲むプリン。食感が良かった。不味い眠剤を飲んだ翌日だったので味覚が麻痺していてよく分からなかったが、多分美味しかった。なんだかんだこの日は酒を飲めたし(気付いたら友人と飲んでいた)その翌日にも楽しい酒を飲めたので幸せな気分になった。

とりあえず、いつもワイワイやってくれるSNSの友達のおかげでここ3日ほどは虚無をせずに過ごせたような気がする。ありがとうね。

普段物をなくさないので、物を失くしたときのことをたまに、ぼんやりと考えながら生きている。

次に失くすとしたら財布あたりだろうか。カードが入っていると面倒そうだ。カード会社に電話して止めればいいんだろうけど、現金やその他の物品が抜かれたら悲しいな。現金もだいたいいつも2000円くらいしか入ってないんですけどね。スマホのように財布もGPSで追跡みたいなこと出来ないことはないと思うけど、導入コストが高そう。

携帯電話を失くしても、すぐに返ってくる良い時代になった。けれど、私が本当に失ったものは何だったんだろう。いつか返ってくるのかもしれないし、永遠に失くしたまま戻ってこないのかもしれない。そんなことを考えながら、今日もホルモン剤と安定剤と眠剤を飲んで、ベッドに倒れこむ。